外資系、優秀なあの人はなぜ出世できないのか
外資系に転職して、「この人、すごいなぁ…。」と思う人にたくさん出会ってきました。しかし、不思議なことに、必ずしも皆んなが出世しているわけではありません。
どんなに優秀でも、会社のことを考えていない人は出世できません。
優秀なのに、出世できないとはどういうことでしょうか?今回はその理由を見ていきましょう。
会社のことを考えて働けるか?
出世するためには、会社のために働きましょう。
誰のために働くか?
皆さんは誰のために働いていますか?色々なことが思い浮かぶと思いますし、永遠の命題とも言えるかもしれません。
- 家族のため
- お客様のため
- 株主のため
優秀なのに出世しない人は、往々にして「自分のため」に働いています。働くことに、自己実現を強く求めているような人たちです(自己実現はいいことですが、それが強すぎるという意味です)。
出世したいのなら、迷わず会社のために働きましょう。会社は、従業員の家族やお客様、株主など、全ての関係者のためにビジネスを行なっているからです。
会社のミッションについていけるか?
会社のミッションを実現することで、結果的に、全ての関係者が幸せになるはずですし、企業とはそうあるべきです。
もし「会社は利益しか考えていない」などと思い、会社のために働くことに躊躇する場合、働くべき会社を間違っているかもしれません。
「会社のため」に働けるかどうか、会社のミッションや理念を改めて見返してみてはいかがでしょうか?
会社のことを考えて意見する
会社に文句を言うのではなく、会社のために意見しましょう。
会社の文句を言わない
会社の戦略説明会などでよくあるのが、優秀な社員が、戦略の矛盾みたいなものを突いてくるパターンです。
意見自体は的を得ているかもしれませんが、会社のために意見しているかどうかで、「単なる文句」か「会社のための提言」か、大きく変わってしまいます。
例えば、こんな一言があったらどうでしょうか?
- 「その戦略、他社で失敗しています。他社の失敗事例をやってもうまくいかないと思いますが…。」
これでは、経営陣もいい気はしません。優秀だけど、ちょっと小うるさい、使い勝手の悪い社員のレッテルを貼られるかもしれません。
会社のために意見する
先程のものを少しアレンジするだけで、前向きな言い方になります。
- 「その戦略、他社事例もリサーチしてはいかがでしょうか?他社で成功例があれば、当社でブラッシュアップして取り入れてはいかがでしょうか…。」
「会社のため」であれば、発言方法も変わります。経営陣としてもありがたいですし、戦略を理解してサポートしてくれる社員と思ってもらえるかもしれません。
文句と意見は違います。良かれと思って言った内容が、文句にならないような工夫も必要ですね。
成績の優劣は重要ではない
成績が悪くても出世できます。
能力差は大したことがない
個人の能力は、はっきり言って大差ありません。1番は別格かもしれませんが、2番や3番、何ならトップ10まで比べるとどうでしょうか?きっと、どんぐりの背比べだと思います。
出世には、目の前の成績以外のプラスαが必要です。具体的には、1番の社員をマネジメントする能力があるかどうかなのです。
優秀な社員をマネジメントする
出世する社員には、優秀な社員をマネジメントして、チームや会社としてのパフォーマンスをさらに高めるスキルが、求められます。
成績が悪くても、マネジメント能力が高ければ、出世の可能性はグッと上がります。最終的には、会社のマネジメントができるかどうか、そのポテンシャルを持っているかどうかが重要です。
プロ野球などでも、監督やコーチになってから、才能を発揮される方も多いですよね。
まとめ
出世は、成績だけでは決まりません。このことを理解していないと、優秀なのに出世できない社員になってしまいます。
会社は、会社のミッションをともに果たせる人材を求めているのです。
優秀であるに越したことはありませんが、ミッションにかける想いや情熱みたいなものが、会社という巨大組織を動かすために必要です。
自分自身が、優秀なのに出世しないと思ったら、何が足りないか振り返ると、すぐに出世の道にありつけるかもしれません。
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