給料の話し、外資系社内では禁物
外資系への転職者が注意することはたくさんありますが、今回はその中でも給料の話しです。
給与格差が激しい外資系企業では、給料の話しは絶対にやめましょう。
転職して給料が上がったと思って、うっかり給料の話しをしてしまうと、後々、後悔することになるかもしれません。
今回はその理由を見ていきましょう。
ジョブ型雇用が生み出す格差
ジョブ型雇用の外資系では、仕事内容によって、給料が大きく異なります。
外資系はジョブ型雇用です。ポジションごとに仕事の中身が明確に決められているのはもちろんのこと、役職や給与も決められていることがほとんどです。
スペシャリストは、上司であるマネージャーよりも、給料が高いこともあるので要注意です。ジョブ型では、役職=給与ではならないこともあるのです。
上司はもちろんそのことを知ってはいますが、うっかりスペシャリストが給与をひけらかしてしまうと、変な反感を買うかもしれません。
ポテンシャルが生み出す格差
同じ仕事や役職でも、スキルやポテンシャルによって、給料が異なります。
例えば、履歴書に「TOEIC900点」や「MBA」などのキーワードがあれば、何もない応募者よりも、スキルやポテンシャルが高いと思われるのは、自然な流れでしょう。
もちろん、どちらが本当に優秀かというのは、仕事をしてみないとわかりませんが、会社としては、投資の意味も込めて、高い給料が得られる可能性があります。
同じ仕事をしているのに、給与が違うということは、社内で軋轢を生む一因です。
もし、あなたが、同じ職種の中で、高い給料をもらっている場合、ポテンシャルを期待されての幹部候補生かもしれません。ただ、当然、入社後に、求められる仕事や責任も高いものになりますので、悪しからず。
採用時期が生み出す格差
会社が小さな頃に入社した社員は、給料が高い傾向があります。
外資系、特に小規模な外資系では、給与体系や昇進基準が曖昧な場合があります。
会社が小さな頃に、リスクを取って入社し、会社を成長させてきた社員は、成長に伴って昇進や昇級のチャンスが、多かったことになります。
ともすれば、海外本社の一声で、昇進してきたなんてことも珍しくないはずです。
それに比べて、会社の給与体系や昇進基準が確立されてからでは、どうしても昇進が難しくなります。
会社を成長させてきたご褒美のようなものなのですが、どうしても後から入った社員には、理解してもらうのが難しく、「古参の社員は給料が高い」くらいにしか映らないかもしれません。
まとめ
外資系ではいろいろな理由から給与格差が激しいです。
あなたの給料が高い場合は、他の社員からの嫉妬を買いますし、低ければモチベーションが下ります。どうしたって、隣の芝は青く見えますし、お金に取り憑かれて仕事をするのは、精神衛生上もよろしくありません。
提示された給料に満足して、転職してきたのであれば、周りの社員の給料のことなど気にしないのが一番だと思います。この春、外資系に転職した方は、他人の給料のことなど気にせず、まずは目の前の業務に取り組んではいかがでしょうか。
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